日本において長寿をお祝いする習慣は古くからあり、有名な還暦祝いから始まり人生の節目ごとに長寿祝いは多く存在していますが、100歳をお祝いする百寿も長寿祝いの一つ。長寿社会の日本では無事に百歳を迎える方は年々増えてきており、おじいちゃんやおばあちゃん、ご両親など身近な方が100歳を迎えるということでお祝いの席に出席する方も増加傾向にあります。

百寿はその名の通り100歳を迎えたときに行われる長寿のお祝いですが、100年は一世紀ということから別名紀寿とも言います。しかしこの行事は昔からあったわけではありません。99歳を祝う白寿の誕生以降にできたと言われているため、まだまだ歴史は浅いのです。高齢化社会となった現代でも平均寿命は80歳前後なので、100歳というのはまだまだ貴重な存在となっています。

長寿のお祝い事にはそれぞれテーマカラーが定められているのですが、白寿と同じ白色という説や米寿と同じ金色（黄金）、そして百という字が「もも」と読めることからピンク色だという説もあります。つまり明確には定まっていないので、百寿のお祝いでは白色、金色、ピンク色のどれかをお祝いの場で用意する人が多い傾向にあります。

長寿のお祝いというのは冠婚葬祭ではありません。そのため堅苦しいマナーなども特にはありませんし、他人を交えることでもないので気楽に楽しむことができる行事です。お年寄りにとっては、自分の子ども更には孫の顔が一堂に会するというのが何よりも嬉しいものです。そのため長寿のお祝いにはできるだけ親族が集まれるよう配慮してあげましょう。