喜寿のお祝いは数え年で77歳のお祝いで日本独特のものです。「喜」という漢字の草書が「七十七」と読めるところからこの字があてられました。数え年は元旦を迎えて一つ年を取るという数え方で、現在の生まれた時は0歳、誕生日で年を取る満年齢で言えば満76歳でのお祝いということになりますので覚えておきましょう。

喜寿は長生きをした老人を敬い、感謝する長寿のお祝いのひとつです。平均寿命が80歳を超える日本ではまだ元気な方も多いですが、そろそろ老人らしさが出てきて、長寿のありがたさが素直に感じられる年齢とも言えます。健康状態にも大きく差が出てくるので、元気いっぱいで働いている人もいれば、隠居生活、または持病を抱えて少し不自由を感じる、という人まで様々な状況が考えられます。

いずれにしても喜寿を迎えたということは喜ばしいことですので、大きな会場で親戚一同が集まってパーティーを開くのも良いですし、自宅で家族のだんらんを楽しんでもよいでしょう。本人の意向を尊重してどのようにするか決めるようにしましょう。

喜寿の場合はテーマカラーが紫となっています。紫のちゃんちゃんこなどを用意するのが難しい場合は、座布団やベストなど、日常でも使えるものを用意するとそれらしくなるかもしれません。また、お祝いは77歳を迎える元日から春頃までに開催するのが本来の風習ですが本人の誕生日や体調のいい時、過ごしやすい時期に設定しても何ら問題はありません。

できるだけたくさんの親族が参加できるように、形式にこだわらずアットホームな会を開催を心がけましょう。